抗原を細胞から除去|様々な体調不良を引き起こす腸閉塞|規則正しい生活で予防する
看護師

様々な体調不良を引き起こす腸閉塞|規則正しい生活で予防する

抗原を細胞から除去

患者と先生とナース

特異な抗体と結合

細胞は主にたんぱく質でできているのですが、そのたんぱく質には、抗原となっているものもあります。抗原があると、体では発熱などの免疫反応が起こります。抗体は、細胞内の多くのたんぱく質に紛れ込んでいる状態なので、そのままの状態では細胞から除去することが困難です。しかし免疫沈降をおこなえば、手軽に除去することができるようになります。免疫沈降では、その抗原にのみ反応する抗体が、細胞に注入されます。注入後は抗体が抗原と結合するため、他のたんぱく質との見分けがつきやすくなります。これにより、細胞からの除去が可能となりますし、その後は細胞は健康的な状態に戻るのです。そのため免疫沈降は、細胞の異常による病気の治療のために、さかんにおこなわれています。

たんぱく質を守りながら

免疫沈降では、まずはサンプルとなる細胞に抗体が注入されます。抗体には多くの種類のものがあり、その中のどれが細胞内の抗原と結合するかは、注入するまでは分かりません。そのため複数のサンプルを用意して、それぞれに異なる抗体を注入していくわけです。サンプルの細胞は、抗体との結合をスムーズにさせるために、溶液によって溶かされます。超音波でも溶かすことが可能ですが、その場合は細胞の生命力自体が失われてしまう可能性があるので、注意が必要です。また抗体と結合した抗原を細胞の溶液から除去するために、多くの場合は遠心分離がおこなわれます。この遠心分離も、細胞を必要以上に傷つけないよう、気をつけておこなうことが肝心とされています。抗原以外のたんぱく質を守りながら免疫沈降をおこなうことで、初めて細胞を健康的な状態に戻すことができるようになるのです。